自分の人生の意味と使命は何か

ワークスタイルデザイン

あなたがこの世に生まれてきた「意味」とは?

あなたの人生に与えられた「使命」とは何か?

常日頃は、仕事や雑事に追われて考える暇はないかもしれませんが、

人間関係、病気、金銭面、子育て、仕事上の悩み、失業、将来の不安などに直面したり、大きな喪失を味わった時に、

「自分は何のために生きているんだろう」

「自分の人生の意味は何なんだろう」

そういった疑問が心の底から湧き上がってくるものです。

「魂のミッション ワークショップ」

先日、明治大学の諸富祥彦先生の「魂のミッションワークショップ」に参加しました。

ワークショップの目的は、自分を深く見つめ、あなたが歩むべき「本当の人生の道」を探求することです。

心理学の様々な理論に基づく技法によって、心の奥深くにある自分の本当の声を聴きます。

諸富先生は、

  • これまでの人生でのさまざまな出来事を振り返り、それぞれの出来事にどのような「意味」があったのか、それはあなたをどのような「人生の道」へと誘ってきたのか
  • 今の生き方が、ほんとうにいいのか、今のまま生きていて、心の底からの納得感が得られるのか
  • これからの人生をどのように生きていけばよいのか、来年1年に、具体的に何をすべきなのか

という問いを立て、次のように語っています。

すべての人間の魂には、この世に生まれてくる「意味」と「目的」そして「暗黙の使命(ミッション)」を与えられて、この世に降りてきている。

どの人の人生にも、「この人生で果たすべき使命」「意味と目的」が与えている。

そしてそれが見つからない時、あるは、自分がこの人生で与えられた使命や目的を果たしていないという感じが残るとき、人生は、どこか、心の底から満たされた感じがなく、不全感や空虚感にさいなまれてしまいます。

使命は、あなたの価値観からではなく、あなたのところに運ばれてくる

ワークショップは、2日間続き、講義、ワークのデモンストレーションのあと、4人一組で実際にワークを実践していきます。

目をつぶって、自分の内面を探っていき、自分の本質(エッセンス)を見つけていきます。現れるものを、イメージ、動き、色、におい、味など、感覚的なフィルターでつかんでいくのです。

この辺は、分析的な心理学のアプローチとは異なるところで、性格分析、価値観の整理とは全然違います。

諸富先生曰く、

「個々人の価値観の整理をしても、それは頭の中にある、概念にとどまってしまい、浅いものでしかない」

「ワークにより心の深いところ(魂レベル)で、感じることで、深いものを見つけることができる」

「使命は、あなたのところに運ばれてくるものであり、あなたの頭に中にあるものではない」

まさに、頭にガツンと一撃でした。

キャリアパスや転職を考える時、自分の強み、適性、スキル、経験など、いわば、自分の頭の中のもの=外的条件=をもとにするのが当然だと思っていましたし、また、やりたいことが何かを考える方法論も、得意なものベースで考えることが多いからです。

自分のやりたいこと、使命は、むこうから運ばれてくるものなんだ!

私の場合は、「多くの人がその使命をなるべく効率的に達成できるようにサポートして、結果として、世界をより良くする」という使命を見つけることができました。

ちなみに、自分のエッセンスは、横方向に波打つように振動する、ベースのような音を出す、いい香りのものでした(この辺のところは、ちょっと表現が難しいのですが、ニンニクはちみつとか、スパイダーマンとか、溶けても前進を続ける蒸気機関車とか、一人の人にも複数のイメージが現れます)

2022年をどう生きるか

さて、明日はいよいよ大晦日ですね。

そして、明けて1月1日は、「一年の計は元旦にあり」という、1年の計画を立てる日です。

難しいことは、必要ありません。

正月のお休みの間に、少しだけ一人になる時間を取って、自分の人生の目的、使命を探ってみましょう。

静かな場所で、一人になって、目をつぶって、呼吸を観察してみます(1分)。

次に、目をつぶったまま、自分の内面、心の深い部分を意識します。

そして、問いかけてみましょう。

  • 自分は、自分の使命に、どれくらい(何パーセントくらい)基づいて、プライベートな時間を送っているだろうか
  • 自分は、自分の使命に、どれくらい基づいて、仕事(や様々な活動)をしているだろうか
  • 自分という人間の「本来」の生き方は何なのか
  • 自分の「魂の本来の性質」は何なのか

年末年始のこの時期、自分の「今」と「これまで(過去)」そして「これから(未来)」を振りかえってはいかがでしょうか。